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マルウェアの概要
本記事では、画像ファイル(例:load.png)に偽装されたバックドア型マルウェアによって発生した「SEO被害」に特化して解説します。
このタイプは、通常アクセスでは異常が見えない一方で、検索エンジン経由の表示だけを改ざんする“クローキング型”である点が最大の特徴です。
特徴(SEO被害視点)
- Googlebotなど検索エンジンのみを判定
- 検索結果にだけスパムページを表示
- 海外カジノ・医薬品・アダルトリンクの自動挿入
- Search Consoleに警告が出るまで気づきにくい
サイト管理者が「サイトは正常に見える」と判断してしまうため、発見が遅れやすい傾向があります。
危険性(実際に発生するSEO被害)
画像偽装型バックドアが設置された場合、以下のような被害が発生します。
1. 検索順位の急落
- ブランドキーワードで圏外に飛ぶ
- 主要サービスページがインデックス削除
- 競合に一気に抜かれる
2. スパムページの大量生成
- 「site:自社ドメイン」で確認すると不審URLが大量表示
- 日本語サイトなのに英語・中国語ページが出現
3. Google警告表示
- 「このサイトはハッキングされている可能性があります」表示
- Search Consoleに“セキュリティの問題”通知
4. 広告停止
- Google広告が強制停止
- LP審査不承認
- CV数の急減
5. 信用失墜
- 取引先からの問い合わせ増加
- 「ウイルスに感染している」と指摘される
- SNSで拡散される
実際の被害事例(パターン別)
事例1:ブランドワード圏外化
感染前:1位
感染後:圏外
原因:検索エンジンにのみスパムページを表示していた
結果:問い合わせ数が約70%減少
事例2:海外スパム大量生成
症状:
- site:検索で数千件の不審URL
- カジノ・医薬品リンク
結果:
- Google警告
- 広告停止
事例3:気づくまで3か月放置
通常アクセスでは問題なし
→ 検索流入だけ徐々に減少
→ 調査して初めて発覚
SEO被害は“静かに進行”します。
被害拡大のメカニズム
画像偽装型マルウェアは以下の流れで被害を拡大します。
- 外部サーバーと通信
- クローラー判定
- スパムコンテンツ挿入
- Googleにインデックスされる
- 本来ページの評価が下落
特に「検索エンジンのみ改ざん」するため、管理者が長期間気づかないことが最大の問題です。
駆除とSEO回復の流れ
1. マルウェア完全除去
- 不審ファイル削除
- コア再設置
- DB確認
2. Search Console対応
- セキュリティ問題の修正報告
- 再審査リクエスト
3. インデックス整理
- 不審URLの削除
- サイトマップ再送信
4. 評価回復期間
- 通常1〜3か月
- 重度の場合6か月以上
再発防止のセキュリティ対策
- 定期アップデート
- ファイル改ざん監視
- WAF導入
- 二段階認証
- 外部通信ログ監視
「復旧」だけでなく「再侵入防止」まで実施しないと、再びSEO被害が発生します。
まとめ:SEO被害は売上直撃リスク
画像偽装型マルウェアは、目に見えない形で検索順位と信用を破壊します。
放置期間が長いほど、SEO回復に時間とコストがかかります。
早期発見・早期除去が最大の防御策です。
著者情報
WordPressのセキュリティ復旧・運用支援を専門する CreativeStudio樂のエンジニアユニット によって執筆されております。
WordPressのマルウェア駆除、改ざん復旧、セキュリティ強化の豊富な実務経験に基づき、企業サイトやブログ運営者が安心してサイトを運営できるよう支援しています。
